2021年12月に突然、共有フォルダで使用しているAccess ファイルを複数人で開けなくなった件

サーバーの共有フォルダにAccessファイルを置いておいて

今まで問題なく複数人で同時使用できていたAccessファイルがあるのですが

2021年12月17日突然、こんな報告が社内で現れました。

 

accessファイルを開くときに

「ロックできませんでした」

f:id:iori016:20220112180259p:plain

ファイルがロックできませんでした

と表示されて開けないあるいは

「(ファイル名)は既に使用されているので、使用できませんでした」

と表示されて開けない。

f:id:iori016:20220112180341p:plain

ファイル名.は既に使用されているので、使用できませんでした。

 

誰もファイルを開いていない場合は、問題なく開くことができ、データの入力も可能です。

しかし、複数人で同時に使用しようとすると先ほどのどちらかのメッセージが現れて開くことができません。

 

原因はWindows Updateで、

Office 2013ならKB5002104
Office 2016ならKB5002099

をアンインストールすればいいのですが、自分のパソコンのみアンインストールしても

改善できるのは「ロックできませんでした」と表示される場合のみです。

 

というのも具体的な症状は

問題のWindows Updateが当たっているパソコンAと

問題のWindows Updateが当たっていない正常なパソコンBがあったとして

 

パソコンBが最初にAccessファイルを開き、後から同じファイルをパソコンAが開いた場合、

「ファイルロックできませんでした」と表示され

パソコンAが最初にAccessファイルを開いた場合、後からパソコンBが同じAccessファイルを開こうとすると、

「(ファイル名)は既に使用されているので、使用できませんでした」と表示されます。

 

どちらもパソコンAのWindows UpdateのKB5002104かKB5002099をアンインストールしなければ改善しません。

 

つまり、自分のパソコンのみアンインストールしても改善されるのは

「ロックできませんでした」のメッセージが現れるときのみで、

「(ファイル名)は既に使用されているので、使用できませんでした」

のメッセージが現れる場合は、自分だけでなく、先にaccessファイルを開いている人のパソコンでアンインストールする必要があります。

 

とりえあえず、暫定的な対応でいいのであれば

社内メールで全員に展開し、問題のWindows Updateをアンインストールしてもらうのがいいと思います。

 

すでに対応済みのパソコンであえてAccessファイルを開いておけば、問題のWindowsUpdateが当たっているパソコンで開く時は、「ロックできませんでした」というメッセージがでて開けないので、自然とアンインストールしてもらうように仕向けられると思います。

 

またアンインストールしないで開いている人がいるのであれば、その人物を調べて連絡してアンインストールしてもらうように連絡するするのがいいと思います。

社内サーバーのファイルを開いている人物をクライアントPCから調べる方法として下記コマンドがあります。

もちろん、サーバーの管理権限のあるユーザーとパスワードが必要なので注意が必要です。コマンド自体も管理者権限で実行する必要があります。

 

openfiles /query /v /S ホスト名 /U ユーザー名 /P パスワード

 

ただこれだと大量にファイルが表示されて見づらい可能性があるので、

下記のように検索結果を絞ると良いと思います。

 

openfiles /query /v /S ホスト名 /U ユーザー名 /P パスワード|findstr /I "accdb mdb"

 

さらにファイル名で並び変えたいのであれば、下記のようにします。

 

openfiles /query /v /S ホスト名 /U ユーザー名 /P パスワード|findstr /I "accdb mdb"|sort /+86